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理科の自由研究

季節の移り変わり


 季節はなぜ起こるのでしょうか。
 日本の「季節の変化」はたいへん特徴があります。この一つ一つを調べてみましょう。


1番目の原因2番目の原因
季節のトピック(台風)詳しい解説は

 
1番目の原因は,地球の公転によって,それぞれの地域の太陽の位置(高度)が違うからです。
 地球は,地軸(ちじく,こまの軸と同じ)を中心に回って(自転して)いますが,この地軸は下の図のように少し(約23.4度)傾いていて,傾きながら太陽の周りを回っているのです。

地軸の傾き
地球は図のように公転面の垂線に対して
23.4度傾きながら,太陽の周りを回っています。
「スーパー理科事典」p.199より

 ですから,地球の1年間を宇宙のかなたから見ますと,太陽からの光(熱)の受け方が地域によって違うのです。
 日光の受け方は,「影」によって分かりますね。冬は影が長く,夏は短い。影の短いときの方がたくさん太陽からのエネルギーを受けます。だから暑いのです。
 上の図で,南緯23.4度のところでは,太陽はちょうど真上にあります。ですから南半球は「夏」*1,北半球はただ今「冬」です。
 地球は図の左上の方へこのままの傾いた姿で公転していき,図の正面から太陽光を受けはじめると「春」となるのです。そして半年後には,太陽の光を右から受けるようになり,日本を含む北半球は「夏」を迎えます。

 日本は北半球にありますので,北半球での様子を調べてみましょう。
 下の図は,日本付近での太陽が南中したときの南中高度*2を,季節ごとに示しています。

太陽の南中高度
季節によって太陽の通り道が違う。
「スーパー理科事典」p.199より

 地球が地軸を23.4度傾けながら公転しているため,太陽の通り道が季節によってこんなにも違うのです。*3


 
2番目の原因を調べる前に,日本の季節で,ヨーロッパなどの温帯地方では見られない特徴は何か調べてみましょう。

 その一つは,晩秋から初夏の間に約40日間ほどの梅雨(つゆ)期があることです。それに続いて,春の菜種梅雨(なたねづゆ),秋の秋霖(しゅうりん),11月ころの時雨(しぐれ)期,そして冬の降雪期,という雨期が日本の季節を特徴づけています。

 第2の特徴は,日本は海に囲まれているということと,季節風が吹くということです。
 海の海流による影響は大きい。そして日本では,冬には北西風,夏には南東風が目立って吹きます。

 これらの全ての影響が織り混ざって,日本の四季が美しく,はっきりと私たちの生活を支えているのです。木々の年輪が美しく,紅葉が美しく,そして春の新緑が私たちの心をリフレッシュしてくれるのも,はっきりとした四季があるのです。
 

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*1 南半球は「夏」 : 記憶に新しいオーストラリア・シドニーのオリンピック。10月1日から17日間,人間の肉体の極限をきそう祭典が広げられました。その時日本では「初秋」,しかしシドニーでは「春」でしたね。続いてのパラリンピックではシドニーでは「初夏」,日本では「秋」となりました。南半球の季節がブラウン管を通じて,私たちの目に届きました。
*2 南中高度 : 太陽が真南に来ることを「太陽の南中」といいます。また,太陽が南中したときの高さを「南中高度」といっています。
*3 太陽の通り道と季節の変化 : 太陽の通り道(太陽の高度)の違いによって太陽からの受ける熱が大変違う。が,季節の変化は,太陽から受ける熱の受け方(日射量の変化)よりおよそ40日〜50日ほど遅れる。
 例えば,気温の最高は夏至(げし)の日よりも40〜50日遅れた8月ごろが最も暑く,また冬至(とうじ)の日よりも40〜50日遅い2月ごろが一番寒いのは,皆さん経験済みでしょう。



 

季節のトピック

 9月,10月は台風(颱風,タイフーン)の季節です。
 9月12−13日の東海地方豪雨(ごうう),みなさま大丈夫でしたでしょうか。琵琶湖(びわこ)の水瓶(みずがめ)が渇水(かっすい)状態になった矢先に,豪雨。大阪は大変ラッキーでした。被害にあわれた方は,100年に1度の不可抗力,自然のなす技と受け止めないで,これからの防災をどうしていくかを真摯(しんし)に考えていきましょう。

台風進路  東海地方の豪雨は,台風14号と秋雨前線(あきさめぜんせん)の仕業でした。
 8月の終わりから9月になると,秋霖(しゅうりん)といって梅雨(つゆ)のような雨季に入ります。このころは6月についで雨の日が多い月なのです。
 そして,台風の多い季節なのです。



 
詳しい解説は→『スーパー理科事典』 p.199参照
  →クリック! 「もくじ」で自分の知りたい項目があるか探してみよう。

(第14回 2000.10.9-11.19)



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