夏の星座/夏の大三角/美しい二重星アルビレオ
明るさが大きく変光している星/初めて恒星の距離が求められた星
ブラックホールの有力候補/この58年間で最も明るく輝いた星
星についてのクイズ/詳しい解説は
星座のことをもっと知りたい人は
夏休み!!(2000年8月掲載) みなさん思いっきり遊んでいますか? 山や海,プールなどに行って真っ黒になっているのでは。
「夏休みの計画」どおりに過ごしていますか? 1日に1回は机の前に座って,夏休みの宿題や日記,自由研究をしましょう。(理科の自由研究は,『スーパー理科事典』を参考にするといいですよ。)
新春に入試のある人は,もう少し頑張ってください。この夏休みはみんなと差をつけるチャンスの時ですから。受験研究社の入試参考書・問題集で実力をつけよう。でも,遊ぶときはアウトドアで思いっきりからだを動かしましょう。
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夏は冬よりも星は少し見えにくいですね。(これは,冬よりも夏の方が空気中に水蒸気が多いからです。) でも,山など空気の澄んでいて周りに光が少ないところでは,満天の星をながめることができたでしょう。
夏の星座といえば,頭上近くに「はくちょう座」が輝(かがや)いています。都会ではちょっと見えにくいかも知れませんが,天の川の中に流れにそって十字形をつくっているのがはくちょう座です。白鳥が翼を広げた姿を想像してください。
はくちょう座の1等星「デネブ」(白鳥の尾のところに輝く)は,こと座の「ベガ(織女星)」,南にあるわし座の「アルタイル(彦星)」とともに「夏の大三角」をつくっています。このデネブは,地球から距離1500光年のところにあります。
この白鳥はギリシア神話では,大神ゼウスがスパルタ王テュンダレオスの妃(きさき)レダを見初め,彼女に会いに行ったときに変身した姿とされています。
→夏の星座:『スーパー理科事典』 p.660
→夏の星座:『小学科学 クイズ宇宙のなぞ』 p.92-95
では,このはくちょう座の星のいくつかを訪れてみましょう。
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美しい二重星アルビレオ
白鳥のくちばしにあたる2.9等星のアルビレオは,小さい望遠鏡でも楽しめる有名な二重星で,黄色の3等星と青色の5等星の対比がすばらしい。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にもこの重星の色合いの美しさが出ています。あなたもぜひこれを観望して自然の美しさに接してみましょう。
→二重星:『スーパー理科事典』 p.208
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明るさが大きく変光しているχ(かい)星
白鳥の長い首のところにある変光星(へんこうせい)で,強い赤外線を出す赤色巨星(せきしょくきょせい)です。408日という長い周期で,明るさが3.3等と14.2等の間を25,000倍も増減しています。残念ながら今夏は暗くて肉眼では見えないし,次に最も明るくなるのも2001年の2月ごろである。(2月ごろのはくちょう座は夜明け前の北東の空低く見えるという悪条件である。)
→変光星: 『スーパー理科事典』 p.208
→赤色巨星:『スーパー理科事典』 p.214
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初めて恒星(こうせい)の距離(きょり)が求められた61番星
ドイツのベッセルがこの星を観測して,1838年に初めて恒星の年周視差の測定に成功しました。これによって,ようやく恒星までの距離を求めることができたのです。
61番星までの現在の距離は11.4光年と求められています。また,61番星は,小望遠鏡では5.2等と6等の連星に見えます。
→恒星の年周視差:『スーパー理科事典』 p.202-203, 210
→恒星までの距離:『スーパー理科事典』 p.210
→恒星までの距離:『小学科学 クイズ宇宙のなぞ』 p.112-115
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ブラックホールの有力候補X−1
白鳥座の首のη(イータ)星の近くに,「X−1」と名付けられた非常に強力なX線を出しているところがあります。そのため,ここはブラックホールではないかと早くから注目されています。
X線を出しているとみられたのは9等星の恒星です。しかし実は,この9等星の星と連星をつくって目に見えないブラックホールが存在し,これが9等星の星からガスを吸い込んでいるためにX線が発生していると考えられています。
9等星の星は,地球から約8000光年にあり,太陽の約30倍の質量を持つ超巨星です。右の図は,左の超巨星のガス(物質)が右のブラックホールに吸い込まれている様子で,はくちょう座X−1の想像図です。
→ブラックホール:『スーパー理科事典』 p.215
→ブラックホール:『小学科学 クイズ宇宙のなぞ』 p.132-135
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この58年間で最も明るく輝いた新星(V1500)
1975年8月29日,デネブの近くに,突然肉眼で見える新星が発見され,2日後の31日には最大の1.8等というデネブにつぐ明るさにまで達しました。
しかし,その後は急激に暗くなっていき,同年9月5日には5等星となり,まもなく肉眼では見えなくなってしまいました。現在は17等となっています。
これほど明るくなった新星は,1942年の「とも座の新星」(最大0.2等)以来でした。それ以後,今日までの58年間ではこの「はくちょう座の新星」が最も明るい新星です。
→新星:『スーパー理科事典』 p.208
はくちょう座には,他に暗黒星雲や散光星雲などがあり,大変にぎやかな星座なのです。
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星についてのクイズです。調べてみましょう。
(1) はくちょう座のアルビレオは二重星,また61番星やX−1は連星です。二重星と連星の違いは何でしょうか?
(2) アルビレオは黄色と青色の対比が美しい二重星ですが,色の違いは何によるのでしょうか?
(3) 61番星など近い恒星の距離はどのような方法で求めるのでしょうか?
(4) 新星は新生な星でしょうか?
(答えは『スーパー理科事典』 p.208-212にあるよ。)
■詳しい解説は→『スーパー理科事典』 参照
→クリック! 「もくじ」で自分の知りたい項目があるか探してみよう。
■宇宙のなぞは→『小学科学 クイズ宇宙のなぞ』(受験研究社刊行)にもくわしくのっているよ。
→クリック! 「もくじ」で自分の知りたい項目があるか探してみよう。
■星座のことをもっと知りたい人は
○http://www.ne.jp/asahi/stellar/scenes/
彗星、星雲星団、星座、天の川、月等のジャンル別天体写真の展示と解説をしています。
○http://www5.airnet.ne.jp/aoshika/
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○http://www.asahi-net.or.jp/~aq6a-ink/index.htm
星座画像と星座解説。星雲星団、重星、惑星、月等の画像と解説など。
(第12回 2000.8.14 長谷川敏指導)