馬のマーク  増進堂・受験研究社

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調べてみよう

ウ   メ  (梅)

 日差しが少し暖かく感じるようになってきました。日の出・日の入りも冬至の頃と比べてずいぶん長くなってきました。春が近づいてきています。(2001年2月末頃)
 受験生のみなさんもう少しです。志望校へ向かって最後のがんばりを見せてください。

 ウメは春をよぶ花です。「春告草(はるつげぐさ)」「匂草(においぐさ)」ともよばれています。梅の花の放つにおいに誘われて,人々は,家の中から外へ出ていきます。
 九州・鹿児島1月20日ごろから咲き始め,中国・四国1月末ごろから,近畿・関東2月10日ごろから,東北南3月初めころから,東北中・信州3月末ごろから,東北北4月10日ごろから,北海道5月初めころから咲き始めます。
 今年は雪が多く,例年より咲く時期が遅いらしい。
梅

 ウメはバラ科の落葉高木で,高さ5〜10mほどになります。初春,葉が出る前に,径2〜3cmぐらいの5弁の花が開き,芳香を漂わします。日本人は万葉以来この花を愛でてきました。
 花には多数のおしべと1本のめしべがあり,子房には毛がある。この子房から2〜3cmの球形の果実ができます。昔からこの実をいろんなものに利用してきました。
 ウメは中国の原産で,日本で野生化したと言われています。
 梅は,「万葉集」では”ウメ”といい,平安時代以後は”ムメ”,現在は”ウメ”と言っています。

〔品種〕
 ウメには多数の品種がつくられてきました。とくに,庭木,盆栽,花梅の品種はおもに江戸時代につくられ,現在では300種以上あると言われています。
 花梅は大きく「野梅系」「紅梅系」「豊後系」の3つに大きく分けて考えられています。
○野梅系(やばいけい)……原種に近い。「野梅性」「紅筆性(べにふでせい)」「難波性(なにわせい)」「青軸性(あおじくせい)」などがある。
○紅梅系(こうばいけい)……材が赤く,花は紅色が多い。「紅梅性「緋梅性(ひばいせい)」「唐梅性(とうばいせい)」に分けられる。
○豊後系(ぶんごけい)……アンズと交配してつくられた。「豊後性」「杏性(あんずせい)」に分けられる。
 この豊後系のように,ウメとアンズは類縁性(るいえんせい)が非常に近く,純粋のウメから純粋のアンズまでの間にたくさんの雑種性品種がつくられています。
 また,ウメとスモモの間も類縁性が近く,雑種性品種がつくられています。

〔利用〕
 ウメは古くから,庭木,盆栽など観賞として利用されてきたほかに,実を食用や薬として利用してきました。
 梅干しを食べると酸っぱい。理科で「条件反射」の例でも使っているくらいですね。梅の実には,クエン酸,りんご酸,コハク酸,酒石酸などが含まれています。
 塩漬けにした梅の実を日に干し,これに赤ジソの葉を加えて漬け,赤く染めたのが「梅干し」です。
 そのほか梅の実は,「梅びしお」「梅酒」「砂糖漬け」「のし梅」など菓子にも利用されている。
 梅の木(材)は緻密(ちみつ)でかたく,粘りが強いので,床柱,くし,将棋の駒,彫刻などに用いられています。

〔薬用〕
 漢方では未熟な梅の実を薫製(くんせい)にしたものを”烏梅(うばい)”といい,下痢(げり)や咳(せき)止めなど広く治療に用いられています。
 また,”梅肉エキス”として,食あたり,下痢,腹痛などの薬としてよく用いられています。この梅肉エキスを長期間連用して,痛風,高血圧症,糖尿病,胃腸病の人の体質改善に役立てる方法も考えられています。
(2001.2.25)




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